味噌汁12話

  • とても美しい最終回だった。
  • BGMまで変わって神モードに入った絶好調な桂馬くんと、一言「気持ち悪い」と切って捨てるエルシィのこの温度差!なにが素晴らしいって、そんな事を意にも介さず、説得にも全く応じず「僕はゲームが楽しくてしょうがないんだ!」と言い切ってしまう桂馬くんの中学生メンタル。これぞまさにリアルオタ(16歳頃)の真に正しい姿なんだよ。でも桂馬くんはあくまで俺と同じフィールドにはいないんだよな。ギャルゲに取り憑かれるのではなく、ギャルゲを支配し続ける。「ありがとうギャルゲーよ!毎月たくさん出てくれて!」この言葉を吐けるのは世界広しと言えど桂馬くんだけだし、それでこその落とし神だと感涙せざるを得ない。
  • 落とし神モードなんてのはもちろん常人は持ってないんだけど、ギャルゲやりまくってる時って大体時間かかって体力勝負になるのは平民である我々に同意される所と思う。それを指して発した言葉が「所詮血塗られた道・・・」原作にもあったのかも知らんけどここでその台詞かよと、もう拍手して褒め称えるしかない。
  • 所々に入ってる細かすぎる笑いも見逃せない。「弾幕!?どこがダービーなんだよ!」同じようなシーンに出くわしたら間違いなく同じこと言う自信あるよ俺。桂馬くんは神様でありながら我々平民と同じ視点にたったコメントを忘れない。
  • そして今回もパロディネタが盛りだくさん。ゲームセンターあらしムーンサルトりより水魚のポーズの方がインパクト強いよね)、あしたのジョーダビスタと思わせてエキサイトバイク・・・
  • ラストの幻覚の描写がまた素晴らしい。ギャルゲを超速度で攻略できて落とせないキャラはいないってのはまだ神の領域ではないんだよ。ゲームの世界に跳躍することこそ「神のみぞ知るセカイ」と言うこの熱すぎるメッセージ。この時点で傑作以外の評価ができなくなった。
  • ただ最初の話からそうなんだけど、妙にディティールが甘いのが気になった。アドベンチャー形式のギャルゲでPSPのLとかRをガチャガチャやることってまずないし(大体スキップボタンとかが割り当てられてる)、Xbox360のコントローラってAが決定なんだけどそのボタン位置はスーファミで言うところのBの位置にある(だから桂馬くんの押したボタンは箱丸では「キャンセル」)んだよね。話を作ってる人はギャルゲに造詣深いんだけど、実際にアニメの動く部分はギャルゲやらない人が担当したんだろうなー、って思ってしまう。
  • とりあえず、こうやってはてダで管を巻く以外のこの作品への評価を表明する方法が映像コンテンツに金を払う事しか思いつかないのでBD全巻買わせて頂きます。トルネで録画したのも各回3〜4回見てるし、良いアニメだった。勿体無いので漫画はアニメでやったところまでしか買わない。