Repair them all

こないだKくんとインディジャパンを観に行ってきたその道すがら、おれはインディについて殆ど知識なくて(大昔CS放送でやってたのを見てるとき、最終ラップで首位がガス欠になって二位のやつが逆転一位!みたいな無茶苦茶なレースに大笑いしたことぐらいしか知らない)、アメリカ大陸までレースを観に行ってるプロなKくんから色々と聞き出していた。
その中で、インディーカーってF1と同じくオープンホイールな車なのに、F1と違ってWTCCよろしくぶつかったりつっこんだり激突したり、まぁつまる所がやたらとクラッシュが多いのでしょっちゅう車がボロボロになっていると言う辺りの話を聞いた。で、奴らはリアウィングが取れたりした時にどうするかというと、とにかくガムテープで貼り付ける。正確にはダクトテープ(ねずみ色のアレ)なんだけど、あれでぐるぐる巻きにさえすればレースに耐えうる耐久性は問題なく回復できると思ってるフシがあるらしく、それどころかメリケン人は全般的に修理=ダクトテープでぐるぐる巻き、と言う常識が出来上がってるとか何とか。
その話を聞いてる時にふと思いだしたのが、こんなブログを読んでる諸氏にはもうお分かりの通り、Fallout3での装備品リペア時のあの効果音。同じベセスダソフトが作ってるファンタジー世界が舞台のエルダースクロール4だと装備品修繕は「金槌を叩く音」で、確かに刀剣やら鎧を直すのは鍛冶の領分だもんなーと納得できたものの、Falloutだとショットガン直すのでもナイフを直すのでも何でも「ビィイイッ」ってビニル系のテープを貼り付ける音。ゲームプレイ中はそこまで気にしてなかったんだけど、これらの話を聞くとそう言えばアレって変だったよな→なんかこれまでモヤがかかってた物がいっぺんにリンクした、いわゆるアハ体験状態。あの一瞬のSEにこんな意味が含まれていたというのか。
これが日本産のゲームだったら、武器修復も防具修復も全部「ジャキーン!」とか謎SEで済まされてたと思うんだけど、アメリカ人はこんな些末な所であってもきっちりと文化侵略する事を忘れない。素っ頓狂で傍若無人なこの国民性は大いに好きと評価するに値するなぁと再認識させられる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%97
今日もアメリカ人はガムテ一本で世界を修復し続けるのであった